大切な子犬の社会化期
一生を左右する社会化期
犬の発育家庭は 新生時期(0〜2週 移行期(2〜4週)社会化期(4〜12週)少年期(4ヶ月〜1年)
といわれる段階に分けられます。
普通ペットショップ ブリーダーから購入されるのは生後2ヶ月位が殆んどです。犬が大人になってから
の社会化他の犬、人間と上手につきあっていく能力の育成は生後3ヶ月で終わるといわれています。
いいかえれば この時期に人間との接触を絶たれた犬はよい伴侶となる可能性が殆んど無いと言うこ
となんです。
幼い時から 外で飼われた犬に多い問題行動(噛み付く、無駄吠え)が現れるのはこの為と言えます。
社会化とは子犬が飼い主(群れのリーダー)に 仲間に さらに外部の人間、犬にと情緒的になついて
いく過程の事です。
この社会化期に子犬は遊びや様々な刺激 触れ合いをとおして群れでのルール 社会のルールを
学習していくのです。
この段階に撫でられたり 遊んでもらったりといった社会接触が十分に得られない場合、飼い主や
仲間と頑固とした絆ができない為 孤立して非社会的になってしまいます。
また反対に過保護にしすぎた場合 依存心の強い子になり社会に適合できず情緒不安定になります。
また あまりにも人間と親密に接触しすぎた場合 自分が人間と思い込み(人間犬) 同種との社会化
がうまくなされない為 他の犬に攻撃的になっかり 極端に物怖じしたり 無関心になり性的にも不能に
なることもあります。
逆に母犬 兄弟犬から引き離すのが遅れると今度は 犬仲間におぼれ、人間との連帯感が持てず
しつけや訓練がむずかしい犬になってしまいます。
だから 子犬を育てる時は人間とも犬とも付き合っていける様 バランスのとれた扱いを心がける事が
大事なのです。
そして飼育環境の豊かさも重要になります。
興味をひく物に取り囲まれ それを自由に触ったり 調べたりしながら育った子は成長が早く 好奇心
旺盛で知能も高くなります。
このような子犬は常に新しい刺激をもとめて探索することで何かを学習し発達しつつある神経系に
のちのち役にたつ様々な情報を取り込んでいくのです。
ですから まず子犬を迎い入れたら たくさん遊んであげることです。
そしてその遊びの中で 飼い主が群れのルールを教えて言ってください。
子犬はなんでもよく噛み付きますが こちらの手を強く噛んだ時はイケナイと教える事で噛み付き抑制
(やわらかく噛むこと)を憶えます。そのかわりに噛んでよいオモチャを与えてください。
社会的な遊びの中で物を使う事により より激しく遊ぶ事ができます。
相手より物質のほうが引いたり 噛んだり 持ち運んだりしやすい事です。
常に飼い主がオモチャを管理し与える事
遊びの始まりと終わりを飼い主が決定する事
それにより 群れでの自分の位置を分からせるのと同時に、支配や服従の基本を覚えていきます。
その他 将来遭遇するであろう刺激(子供 郵便屋さん 猫 獣医師 騒音など)をたくさん体験させて
あげます。
もし 日中ずっとお留守にされる家庭ではたくさんのオモチャを与えてください
たいせつなのは 遊びの場所 時間 物 そして愛情をたっぷりと与えてあげる事です。
犬は群れを形成する動物であるがゆえに人間にとってよい伴侶になるのです。彼ら(犬)は仲間と一緒
にいることで幸せになれるのです。
しかしこれ自体も3ヶ月齢までの大切な社会化期にしっかりと形成されます。
大切な時期をしっかりと認識し教えていく事が家族としての最初の一歩になるでしょう。
仙台テッツ犬猫動物病院から